金剛山【ツツジオ谷】:人知れず静寂した登山道に密かに佇む氷瀑
金剛山・・・実はですね、千早本道をそろそろ卒業したいと思いまして
そんなわけで、金剛山をホームとされているかの登山好人さんに
バリエーションルートを案内頂こうかな~という厚かましいことを考えていたのですよ(^^;
しかし天候や仕事、その他いろんな不運が繋がりまして・・・
ついには負傷までされてしまって、同行未定となってしまいました(XX
登山好人さんにも金剛山是非!を言い過ぎてしまって申し訳ないです。
別にがんばれば一人でも行けなくはないとは思うのですが、いかんせん
登山好人さんの案内で、というのが付加価値があると思ったのですよ。
やはり何度も登られた経験でしかわからない点とかポイントがあると思いますし
より登山が充実したものになると思いますから。
さて金剛山ですが、樹氷で有名な山でもあります。
なのでこの時期に登ってみたいと思ったわけです。
ただし登山好人さんは負傷しているので復帰未定ですし、千早本道で行くのはあまりにも単調。
かといってどこから行くのか。。。ツツジオ谷とか妙見谷といったバリルートは
雪で不明瞭でどうなっているか情報もなく不安がありまして、MOCを利用しようかと考えてました。
(実はこの日、MOCのツツジオ谷がやっている日でもあります)
なので単独でしたら、葛城側の青崩道とか検討しておりましたが、そんな中、
ブロ友のあるパパさんからご案内頂けるということで連絡頂きましたので便乗することと相成りました。
どうせならバリルートのツツジオ谷はどうかということだったので、私としてはラッキーでした(^^。
金剛登山口で、あるパパさんと待ち合わせる。
この日も金剛山は大人気で霧氷バスのように臨時が何本も出ていた。
実は人気の為か行きの列車で登山仲間であるSemiさんとコマクサさんにも偶然出会い、
また頂上でも会うこととなりました。
こういうのを目の当たりにしてけっこう知り合い増えたなあ(^^;と実感するのであります。
登山口にある駐車場にてあるパパさんと合流。他、あるパパさんの山仲間である
蒼梟さんとたけちゃんさんと四季さん@大阪(?)を紹介頂きました。
四季さん?え?あの四季さん、私自身も四季さんは一度しか見たことありませんので
一瞬、あるパパさんは四季さんをお誘いされたのかと思っちゃいました(^^;
すぐにあの四季さんじゃないですよwと言われたので気づきましたがね。
いや、私も四季さん@滋賀はお声かけしようかな~と思ってはいたんですが、このことが
決まったのがほんの数日前なんで、仕事との調整とか難しいと思ってましたし
仮に空いていても予定組んでおられるだろうなあ~と思ってお声かけはしなかったのですよ。
日程:1月19日 場所:金剛山 天気:雪のち曇り
メンバー:5名 あるパパさん 蒼梟さん たけちゃんさん 四季@大阪さん
かくして金剛山登山口へ。しばらくは千早本道と同じルートを行くのですが東屋で
いつも右手に進んでいるところを左手に進みます。
ちなみにここで左に進む人は一部のコアなハイカーだけです。割合で行くと8:2くらいでしょうか?
しかもこっちの道へ進む殆どの人は黒苺谷へ進む人なので、まして破線であるツツジオ谷に行く人は
まばらだと思われます。あんなにたくさんいた登山者はどこへ・・・という感じでした。
一応、Semiさん等にもこっちの道を知ってましたらお誘いしても良かったんですがいかんせん
どんな道なのかわからないところに呼ぶのも・・・と躊躇しましたね。
Semiさんにはそちらで準備されていた計画があると思いますし、それはそれでよかったと思います。
ちなみにルートがない妙見谷というさらにマニアックな登山道があるようですが
それはあるパパさんにも登山好人さんでないと案内できないとのことです。
ツツジオ谷に関しましては林道の右手に何気なくガードレールに書かれた標識があるだけです。
単独だと気づいていたかどうかはわかりませんねぇ~この辺がマニアックさを露呈させています。
いきなり狭い~道を抜けて沢沿いに出ます。
なんか比良山系を彷彿とさせるような感じですね・・・おおよそ一人できてたら静寂でしょう。
これ金剛山?をいきなり体感出来た感じです(^^
渡渉もありますし
倒木もあります。整備されてない感抜群です。
雪のロープ場です。ちなみにこの辺で私は軽アイゼン装着しました。
いや~あるパパさんによるといらないそうですが、岩場の積雪箇所でホントなしではちょい厳です(^^;
そんなところ皆、装着していないのは驚きましたね。千早本道で12本とか明らかにオーバースペックな
人もいるのも確かですがこれはけっこう厳しいかも・・・
あと謎なのが蒼梟さん・・・なんかすべって転びまくっているのに終始装着されてなかったんですよね。
この状況を楽しまれているのかはたまた何か理由があるのか。。。(@@
途中こういう橋もありますし
登山道コレです(^^;破線なのはおわかりでしょう。
これをノーアイゼンで行かれるのですから、すごい人達だなあと思います。
正直Semiさんとか呼ばなくて良かった(汗
ペースとかもけっこう早いです。油断したらちぎられますからw
いろいろ倒木なんかもあったりしましたがリンボーとか遊びつつ越えられてましたw
でも蒼梟さんはすべって転んで・・・いやアイゼンは?
金剛山とは思えない静寂の森です。人も殆どまばらです。
金剛山なんですよね~ここは。
途中こういう氷瀑もあったりして氷ついています。
単独ではちょっと迷いそうな要素がけっこうあります。夏ならたぶん大丈夫ですが冬はやはり
渡渉が多く、登山道らしき道がたくさんあって迷いやすいと思いました。
そして全体的に滑りやすいです。慣れていない方はアイゼンが必要だと思いました。
ツツジオ谷の沢も凍りついて寒気が来ていることを思わせます。
そして静寂の氷瀑・・・二ノ滝です。
これはなかなか穴場かもしれませんよ~六甲の七曲りの滝とかけっこう有名で一般登山口から入れますが
こちらはバリルートの真ん中なのでなかなかこれないと思います。
なので価値ありだと思いましたね。
四季さん@大阪も下手な六甲よりこちらの方が良いとおっしゃってましたし私も
この秘境感が良いなと思いました。
いや~なかなか良いですよ。七曲がりがどのくらいなのかわかりませんがなかなかダイナミックです。
黄昏て滝を眺めるのも良いですしね。
Semiさん達にも見て欲しかったな~と思ったり、、あっちの登山道ではおおよそ味わえない感覚ですから。
というのもあっちは永遠に階段ですしね・・・
観る角度によってはまた違った趣があったり。
あるパパさんによるとある程度は凍結しているとのことです。
そして氷瀑が完全になって粉雪がつくと雰囲気が抜群とか・・・
氷瀑を右手にたんたんと進みます。
杉の木なども樹氷があり美しかったですね。
尾根道(?)に出るとまるで水墨画のような景観がみられました。
おそらく昨日に出来たばかりの樹氷が白黒に染めます。落ち着いた雰囲気でした。
ここからはある程度歩きやすくなります。
名物(?)の六地蔵を抜けたらあともう少し・・・
樹氷のトンネルを抜けたり
杉の木をながめたりしつつ歩きます。
時々、山の斜面が見えるのですが真っ白で幻想的でした。
で、見慣れた場所へ・・・到着です!
人沢山です(^^;ここはすべての集合地点なんだなと改めて思いました。
千早本道だけでなく奈良側とか葛城側とかすべて集約しますからね~
登山以外の目的。。。寒中稽古や修験の修行、清掃活動など様々な団体が入り乱れてました。
そういう関係であの雪だるまのところは撮影出来ませんでしたね(^^;
ちなみにちょうど同じ時間にSemiさん達を見かけましたw。ちょうど同じくらいだったそうです。
これってペース的にどうなんですかね?ツツジオ谷ということのハンデとかあったんでしょうか?
ないとすれば彼女達もけっこうなペースで来ている気がします。
気温はマイナス6度です。登山中ではそんなに寒くは感じません。
ちはや園地方面へ向かいます。この辺はおなじみですね。
樹氷の並木の中向かいます。
ダイトレなどの分岐もありますね。機会があれば是非とも行ってみたいところです。
いろんな木が樹氷しているところがポイントでしょうか。
昼食予定である香楠荘です。ここで天丼定食を頂きました。
途中、高価なカメラを隣の席の人が忘れた模様で、けっこう噂話をしてましたねw
いや~日本は平和だな~みたいな。
ちはや園地周辺を散策します。
人は確かに多かったですが水墨画のような大人な樹氷もまた趣をそそります。
園地には展望台もあります。
ちょっとだけ晴れ間が見えましたね。
近くの斜面も日に当たったりと樹氷の美しさを垣間見ました。
このあたりは樹齢がけっこうある木が多いので樹氷もダイナミックです。
山頂でソフト・・・そういや登山好人さんと去年夏ごろにお話ししてたなあ・・・
元来た道を戻ります。
帰りは千早本道で。
ちなみにSemiさんは文珠尾根で降りられるとのことでこちらは樹氷が綺麗と伺っていたので
ちょっと気になっていたのですが、あるパパさんの車の件とかいろいろあるんでグループの
こともありましたので自粛しました。まあ、勝手にこっちで降りますとかグループ登山で
あることをある程度わきまえないといけませんしね。
それに先週、反則レベルの樹氷を観ているので絶対に天候からして超えるのは無理です(笑)
それに景色を見る上で大事なのは景観よりも天気なんですよ・・・ほんとに。
いくらい有名どころでも天気が悪いと映えませんし、特に着目されていない場所であっても
天気で激変しますからね~
千早本道下り入ってすぐにあるクリスマスツリーです。あるパパさんによると
このツリー、晴れてたらすごくきれいだそうです~いや~なんとなくわかりますわ(^^
今でも繊細さが出て綺麗ですから。
千早本道を下ります。じつはこの道を下りに使ったのは初めてかも。
今までは千早本道からちはや園地へ抜けてロープーウェイという
王道パターンしかなかったからかもしれません。
だからなぜか新鮮な気持ちもあります。
金剛山の樹氷もなかなかどうしてといった感じ。終始楽しめました。
この白黒フィルムの世界がなんともいえないではないでしょうか?
けっこう階段が埋没して歩きやすいです。この登山道、魔の階段である意味、蛇谷ヶ峰に通じる凶悪さでして
もう階段嫌いにはたまらんのですわ(><、四季さん@大阪もよくこんな整備されているのは逆に驚きだと
行っておられましたがまさにそんな感じですね。京都でいう愛宕山でしょう。
もう観光登山の域です。ある程度慣れたハイカーは登りにこのルートを使わない意味が良くわかります。
終始ずっと階段だったらホント滅入りますしね(^^;
よくこんな長い階段を作ったものです。
大阪で最も有名な山、ならではの所以でしょうね。
階段と雪で滑りやすいです。そして蒼梟さんがまた滑ってます・・・
最後のS字階段・・・これを抜けたら林道です。ホント最初から最後まで階段です。
もう滅入りますよコレ・・・
そしてこのメンバーなかなか早いのであっという間でした。まだ14時くらいでしたしね。。
ただならぬ登山慣れした方々だということは間違いないようです。
ここで車で来たあるパパさんとお別れし、あとの3人のメンバーとバスに乗るつもりでしたが
河内長野のバスが満車だった為、私は富田林のバスに乗りました。
どうもご苦労様でした。またご一緒する機会がありましたらよろしくお願いします。