関西登山 旅行記のブログ「へたれな休日」

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2017年 01月 29日 ( 1 )

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大峰大氷瀑 シェイクスピア氷柱群を訪ねて地獄谷へ

シェイクスピア氷柱群という存在をいつから知ったのかちょっと定かではないのですが
大普賢岳の東斜面に連なる岩稜帯の氷柱群のことを言います。
たしか以前、登山好人さんから本格的な氷瀑というのを見たければシェイクスピア氷瀑で検索すると良いと
聞いたことがあったのでそのときでしょうか・・。
するとアイスクライミングのサイトがよくヒットして確かにとんでもなくデカい氷柱の写真が公開されていた。
ただ、これはとんでもない場所にあるらしく場所によってはホント崖のようなところに連なっているようで。
とてもじゃないがハイクで来れるようなところではないと思った。
事実この場所を雪山ハイクとして紹介しているブログは殆どなく、ヤマレコでさえ年に数件しか上がらない
という・・・というのもアイスクライマー御用達のような場所で人を寄せ付けないのがその理由でしょう。
登山仲間からわさび谷の氷瀑は如何?と誘われることがあってもこのような先入観があって敬遠していました。
ただ道中にある氷瀑「ブライダルベール」等を見ているとそれだけでも観る価値があるので
シェイクスピアは無理だとしても道中の氷柱を実際に見てみたいと思いました。

登山仲間のヒデさんは2期にわたってシェイクスピアを目指したようですが
装備の面で不安があり断念されていたようです。
そこで今回、満を持して12本アイゼンを購入してアタックとい流れになりました。
私も備えあればと思いザイル等も持参していくことにしました。
一応、下降道具であるエイト環も準備して下降方法は下調べしたので、
万が一、急斜面の場合は懸垂下降でしのごうと考えました。


日程:1月21日(土) 場所:山葵谷(地獄谷) 天気:曇り時々晴れ

メンバー:3人
♂  ヒデさん つーさん 私

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さて。いつもの杉の湯にて合流し山葵谷の入口付近へ、つーさんも同行です。
不安感と期待感が入り混じってわくわくしてましたね。
お二方もそんな感じでしょう。
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林道から大普賢が見えます。
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つーさんは簡易地図を持っていて沢の分岐を下調べしていたようです。準備万全ですね。
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途中に見える名もなき氷柱ですが、ここだけの話、金剛山の氷瀑よりも大きいです(^^;。
あそこは人が多いんで下手したらここの散策の方が静かに氷瀑めぐりが出来るような気がします。
ここの氷瀑はどれも大きくスケールの大きさが物語っています。
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しばらくは沢ぞいを進む行程です。足を滑らさないように注意が必要です。
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こちらはショートカット出来ないかどうか調べているんですが無理でした。
ちょっと雪が深いようです。
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実はいうと私自身ちょっと現在地を把握していなくてまかせっきりにしていたところは反省点ですね・・。
多分このあたりはわさび谷から地獄谷への分岐付近だと思いますがちょっと急登になっていました。
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地獄谷に入るとすばらくして右又と左又に分かれます。
まずは左又へ行きブライダルベールへと向かうことになります。
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ちょっとした登りのあとにこの氷瀑は現れます。ここは普通の軽アイゼンで行けるかなと思いました。
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それでも氷瀑の規模はそこそこ大きなものになります。
高さも5mくらいはあるでしょうか。
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はるか上には100mの氷瀑「グランドイルージョン」があるようです。
ちなみにこれはアイスクライマーしか行けないようですね。
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地獄谷右又はけっこう嶮しい道になっています。古いロープは信頼しきると危険ですが
それでもないよりは全然良いですね。
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トレースはあるものの登山道ではありません。沢沿いをアイスクライマーが登っていったのだと思われます。
一般ハイカー向けではないことは間違いないですね。
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右又は兎に角、急斜面です・・・アイゼンを聞かせながら登って行くことになります。
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中途半端に積雪があるとピッケルが刺さりにくく通過しにくいです。
岩場にカツカツと当たって踏ん張りがききません。
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トラバースがどんどん厳しくなってきて、足が取られます。私も2度滑落しかけてピッケルでとめてますので
厳しいですね。この場所が凍結してたら相当難しいでしょう・・・。
トレースはあるもののちゃんとした道ではありませんので厳しいところです。
ちなみにメンバーとはやや話されてしまったのはここだけの話かな・・・(汗。
とにかく踏み込んでもズルズルと滑ってしまうので余計な体力を消耗してしまうのです。
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積雪が薄いところはアイスバーンの急斜面になっており、ピッケルを鎌のように扱って
アイスクライミングのような登り方をすることになりました。
ただこの場所は全面凍結しておりそうするしか登る方法がなかったと思われます。
そもそもこの岩場自体が急斜面であり、全面凍結とかなったらどうなるのかわかりません。
この後もアリ地獄のような新雪のトラバースがあり足をとられながらたどり着いた先には圧巻の風景でした。
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右側の氷瀑はシェイクスピア氷柱群の一つ、「マクベス」という名称で知られています。
35mの氷瀑ということで圧巻でした。この先もっと大きくなるのではと思います。
左側に「ハムレット」「リア王」さらに左には「アウトサイダー」という氷瀑もあります。
これがハムレットとリア王です。最大40mくらいになるようですよ。
こうなるとスケールがわからなくなりますね。
六甲や金剛山の氷瀑が小さく霞んでしまうような圧倒感です。
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つーさんも念願のシェイクスピアに来れて感無量でしょう。
私も一人じゃ無理ですわな・・・こりゃ、というか来ようと思わない(^^;。
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つらら越しに台高の景観を眺めることが出来ます。
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シェイクスピア劇場と言われる所以・・・それは氷が幕のように感じるから?そして
氷のこっち側は舞台でしょうか・・・そんな錯覚を感じます。
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空に透過され青白く光り輝く。
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ひとつひとつの粒子が・・美しい。
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ここを劇場とする意味合いは良く分かる。岸壁が取り囲むように位置していてややこっち側は
低くなっていて見上げるような感じになっている。まるで氷壁の下が客席のようになっていて良い構図だ。
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シェイクスピアを訪れるタイミングは冬型でない方が良いとは思うがあまりに暖かく穏やかな日は向かないと思う。
氷が解けてしまってトゲトゲ感が失われるし何より溶け落ちて崩落の危険性がある。
こんな氷塊が落ちてきたらひとたまりもない。まったくの冬型では悪天候で到達出来ないが
寒気が抜けた瞬間が良いと思う。ちょうど氷の造形が形成された瞬間が良い。
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この舞台からは台高の山々を遠望できるのも利点だと思う。
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裏側から見る氷のベールもまた美しい。
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リア王はまだ成長中のようですが今の段階でも充分見どころはある。
今、つーさんが登ろうとしている斜面からクライマーは登るのだろうか。
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今、クライマーが降りているのはハムレットという氷壁。その大きさ高さは圧巻である。
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マクベスは一番完成に近いかもしれない。
マクベスの氷の状態は良くつららの一本一本がしっかり氷柱として残っているのが芸術的だと思った。
時期はやや早いと思っていたが一度暖気が入ると氷の状態は悪くなるのでちょうど良いタイミングだったと
思っています。
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本当に劇場としての配置が絶妙だと思う。これが自然に出来たというから驚きです。
関東には雲竜渓谷という氷瀑があるがこちらは完全に登山者しか到達出来ないので秘境感は満載でしょう。
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下りですが氷と雪のミックスで非常に滑りやすくなっています。このときは寒気が抜けた直後だったんで
雪質もよかったですがもし暖気が中途半端に入ったりすると一度溶けた雪が凍ってアイスバーンになるので
危険な斜面となります。残置ロープがありますが埋没や切れる恐れもないこともないのでお気を付けください。
もしロープなしでは通過は難しいのでザイル等を持ってくる必要があると思います。
このルートは登山道でもなんでもなく、アイスクライマーのトレースをたどるのみになるので
その辺を意識した方が良いかと思います。
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谷道を基本たどるので雪と氷のトラバースは頻繁にあってそれがアイスバーンになっている箇所もあります。
滑落したら死ぬことはないとは思いますが復帰が大変な気がします。
積雪でアリジゴクのようになっており登り返すのは不可能ではないでしょうか。
私も2回滑落してピッケルで止めましたが、その為にもピッケルは必要だと思います。
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帰りに寄ったアイスガーデンです。こちらはよく天川(だったか)等でツアーやってるので
興味のある方は寄ってみても良いのではないでしょうか。
ただ最後の登りはアイゼンがいる感じですね。凍結してますし。
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これは山葵谷の氷瀑です。ここだけの話、六甲や金剛山の氷瀑を見るくらいであれば
山葵谷をゆったり散策した方が良い気がする。。。こっちはさほど人はいませんし。。
御船の滝も一般客等もきてちょっと冷めますしね・・・。

・・・とシェイクスピアの簡単な詳細をあげました。
実は登山仲間の涼さんが行かれる予定でもありますし、その他行こうかな~と思っておられる方もおられるので
いろいろと情報提供しなきゃいけないな~と思いまして(^^;。
ただ私も付いてってた身ですからあまり詳しいことは書けないんですけどね・・・。
基本的にはここは登山道じゃないのでけっこうハードになるかなあという予想です。
さらに路面によっては難易度が色々変化するのではないかと・・。
この道は雪が中途半端になかったりまたアイスバーンになってたりすると非常に到達が困難になるのでは
ないかという懸念があります。ヒデさんもそういう状態だと一般登山者では到達困難だと言ってました。
基本谷沿いを歩くということですが地獄谷に入ったくらいからルートがわからず
シェイクスピアに関しては位置関係がサッパリでした・・・。
基本アイスクライマーのトレースを追うんですが雪がないと・・・・。
地獄谷に入って右又にシェイクスピアです。左又にはシェイクスピアまでの登りがあります。
このあたり地形図などないと偽の谷等に迷い込む危険性があり積雪時は沢が埋没してなんやらです(@@。
事前にルート確認も必要そうですね・・。

装備はピッケルアイゼンはいると思います。そもそもないと岩が氷と雪で覆われて足がかかりません。
ヘルメットは意外にいると感じています。滑落時の衝撃もそうですが
何より氷塊が落下してくる恐れがあるのでそれに備えてということですね・・・。
ザイルは・・・凍り付いた岸壁を下りるのに懸垂下降などを行うと有効ですしお守りにも良さそう。

冬季はもうしばらく続くと思いますがシェイクスピアを目指される方がもしおられましたら
くれぐれもお気をつけて行ってきてください。


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by ikakan | 2017-01-29 17:41 | 登山
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