廃村八丁「品谷山」:京都北山の最奥にひっそりと存在する廃村とは・・・
検証したいと思いました。ただ不明瞭なところが多いようで単独で行くにはちょいと
勇気が要りますしなにより情報が少ないもので躊躇しているところがありました。
しかもちょっとマニアックな山なんでそういう話題に出ることもなく
アクセスもけっこう奥地で大変で奈良の大峰と同じくらい大変なものでした。
よって、どうか安全にこれからの京都北山攻略に使えればと検証する方法は・・・
やはりツアー参加が一番無難だと言うことは間違いありません。
地元の山をよく知るベテランについた方が確実ですし、何より行き帰りのアクセスを
意識することなく楽しむことが出来ます。
よってトラベルギャラリーさんのツアーを利用させて頂くことにしました。
同時にこの山域の情報が少ないのでヤマレコをはじめとして
一度開拓してみたいと思います。ご参考になれれば幸いです。
日程 11月23日 場所:品谷山 参加者:17名(ガイド2名:トラベルギャラリー) 天気:晴れ
当日は京都竹田駅にて集合。そこからバスで直接、登山口である菅原に行きます。
これが大きいですね。比較的最寄から一気に京都を抜けていくわけですから・・・
下手に個人で行ってバスに乗り遅れるなんてことになると、こんな奥地にタクシーが来ないのです。
まだ高いなら救えるのですが、来ないのですから・・・
ただし問題点が、完全にこのツアー、平均年齢が高いです(^^;
まあ可能性は示唆しておりましたが、こんなマニアックな場所は通な人しか知らないのでしょうか?
一言で言うと中高年山の会に入れさせてもらっているイメージですわ。完全に浮いてましたw
ただし柔軟びいろんなスタンスを試してもよいと思うのですよ。単独もあれば
フループもありと・・そのときに自分に合った形を求める感じですね。
そういうことで今回ツアーに参加した意図が品谷山をこの目で調べるということでした。
道中、2時間近くかけてバスにゆられて菅原にたどり着きます。この品谷山、魚谷山より
もっと北の北の奥地に位置する山でかなり最深部にあたります。
こんな場所、マイカーでないと難しいかと思いますが・・・
コースも情報が少ない中で遭難騒ぎがちらほらあるんでまあ単独は難しいかと思いました。
昔は京都北山を制すものはアルプスを制すというくらい難しかったそうですが
やはりそれだけ難しい山域なのだろうかと思いました。
菅原についてからは弁当が配布されるので戴く。まあこの辺は非常にありがたいですね。
準備体操をしてから出発します。さらにGPSが作動するかどうかも調べたいと思っておりました。
この山域で使えるということはかなり重宝しますから・・・
ところで菅原からしばらくの間は林道なのでそんなに問題はありません。
しばらくはゆったりと歩くことになります。
ただ雰囲気的に私は浮いてましたけどね(笑)
ガイドさんが気さくな人でけっこう面白かったです。客いじりもありましたしw
リピーターなどけっこういるようでした。やはりガイドによって楽しさも変わりますから
その辺が難しい点ですよね。食べられる植物の説明とかもありました。
そういう話が聞けるところがガイド登山の利点でもあります。
さてホトケ谷沿いにしばらく林道を行くとやがて登山道へ至ります。ここから
本格的な登りが始まる感じでした。
しかしここでも迷いそうという印象はありません。ツアー登山だからでしょうか。
まあ気軽といえば気軽なんすが実際この山域を単独でとなると話は変わってくるかもしれません。
次は桟敷ヶ岳がターゲットかと思いますが雰囲気を知っておきたいです。
ダンノ峠からは分岐になり北側にルートを取ります。
ここからは確かに迷う要素はあります。道しるべはありますが完全とは言えませんでした。
ただし気を付ければ赤テープはありますしトレイルのテープもあったので絶対に
迷うという確信は持てない感じです。
途中で大きな杉の木があり立派ですね~みたいな話はしました。
ダンノ峠からの道は確かに原生という感じで本当に奥地に来ている感がします。
おそらくこの山域、ツアーでなかったら人の気配がないのではと感じました。
この辺は確かに北山っぽく原生林が生えていてどこに行ってもOKみたいな雰囲気は感じます。
品谷からダンノまでの間で遭難した人がいるようですがその辺が迷いやすい印象でしょうか。
ただGPSが作動するので地図アプリと含めれば迷うことはなさそうです。
頂上へは意外とあっさりつく感じです。特に景観も変わらず見晴が良いのですが殺風景。
京都北山にありがちな風景でした。もう冬山が近づいてきてますね・・・
景色も冬らしくどことなくさびしい気配がしました。
一番迷いやすい可能性があるのは品谷山頂上から廃村八丁までの道で尾根道を行くのですが
尾根からの取り付きがどこにでも道があるように見えてまた落ち葉でトレースが埋没しているので
このあたりはちょっとやばいと思いましたね。ツアーなんで不安はまったくなかったですけど(^^;
途中で南に折れ曲がって谷道になるのですがここも道しるべがありました。
ここからは廃村八丁まで一気に谷筋をおりるイメージです。
紅葉がちらほらありきれいでした。ピークは過ぎている様子でしたが・・・
この道は良い意味でワイルドな内容でまさに人の手が加わっていない原生の谷道という感じです。
渡渉もけっこうあって楽しめましたし、またダイナミックな倒木があったりします。
そういうのを超えてゆくのも面白いですね。
谷筋からだんだんと石垣が見えてきて、やがてあの三角形の建物があります。
ここは広場になっていますが列記とした廃村でしかも明治8年までやってたそうです。
今では石垣しか残ってませんが今ではキャンプ適地などになっているようでいくらかそういう人がいました。
三角形の建物にも説明が載ってました。
このツアー中高年対象とはいえけっこうペースが早く休憩も最小限って感じでしたね。
なかなか慣れた方が多いようで下りとか逆に私が急いでた感があります(^^;
おそらくこういうのに慣れておられるのでしょうね。
そんな訳でこの廃村八丁も時間そこそこに出発。ただけっこう早いペースです。
この下山の渡渉とか何の躊躇もなく皆渡ってる感じ。
いや・・・この人数でこのペースは侮れませんわ・・・
警部谷という谷を渡るのですがこちらも渡渉箇所が多々ありなかなかワイルドです。
倒木などもそのまま放置ってあたりが山深な感じですね。
滝があったりと趣があります。
参加者のおじさんが梨のような味のする植物(?)をすすめてくれたりとけっこうフレンドリーな
感じで最後の方は私が浮いてる感はしませんでしたね。山好きなんで自然に入っていけたかもしれません。
警部滝からいきなり劇坂がありまして雨の日は大変でしょうね~という話をしてました。
たしかにこのあたりは激坂でありなかなか苦戦しそうです。冬とか無理でしょうね・・・
夏場はヒルの可能性があるので行けるのは今か春くらいだと思います。
そんな中でこのツアーは参加して良かったなと思いました。
この激坂を超えると四朗五郎峠でトラバースを得た後でちょっと広場的な場所に出ます。
このあたりもちょっと迷いやすい要素がありました。
フラットな広場に同じような木々がたくさんあってトレースが今一つ見えないので
一人だとちょっと不安かもしれません。
私はこの辺が一番ヤバいかなと直観したのですけど実際は一人で歩いてみないとわかりません。
再度ダンノ峠に来ると日が暮れそうになってました。ナイトハイク決定です。
ガイドさんが暗くなるのでヘッドランプを準備するようにということでしたので各自それを準備して再出発。
なんとか林道までに暗くならないうちについたらな~ということだったんですけども。
さすがに冬場は日が暮れるのが早くラストはほぼナイトハイクでした。
まあこんだけ人数いて他の人のヘッドランプが明々とついてましたのでまったく平気ですが(^^;
こんな山域でナイトハイクなんていやすぎます(><
すっかり真っ暗な中、菅原のツアーバスまでたどり着きました。ちょうど出町柳行きのバスも
来たようで他の登山者もそれに乗ってゆきました。
検証結果:構える程難易度が高いことはないと思います。
いや、気を付けないといけないんですけどそれを行ってしまえば他の比良山系とか大峰とかも
同じく危険性がありますから、事前に下調べは必要な意味では他の山も同じです。
何よりコンパスですよね。これを使えないといけないと思います。
GPSは一応作動するのは確認出来ましたが通信がいくとは限らないので
その点は理解してゆかないといけないようです。
京都北山は次回、単独で桟敷ヶ岳、皆子山東尾根と計画してゆこうと思います。
希望者がいればそれもよろしいかな・・・と。
ついでに愛宕山ツツジ尾根も募集したいところです。
GPS端末:XperiaUL